2008年 05月 13日
音楽の力ってすごい! |
5/20(火)~5/25(日)銀座ギャラリー・アート・ポイントで開催する個展【花神の舞】にて行われるイベント─
舞踏家、相良ゆみさんによるパフォーマンス「花神の舞」
5/23(金)19:00~、5/24(土)14:00~
3月。
作曲家の石山理(いしやまおさむ)さんに、アンデパンダン展に出展した私の作品【抱擁】を見てもらい、国立新美術館の1Fカフェにて打合せをした。
【花神の舞】のコンセプトとイメージを説明し、『天衣無縫』の曲を作って欲しいと伝えた。
『天衣無縫』とは転じて、「詩や文章などに、技巧のあとが見えず自然であって、しかも完全無欠で美しいこと」という意味に使われるが、既存の拍子や音階を踏まえない、和洋とも古今とも判然としない、まるで天女の羽衣のような「縫い目のない曲」を作って欲しいと頼んだのだ。
二ヶ月経って、出来上がってきた。三楽章からなる交響曲だ。
続きは下の「続く…」をクリックしてください。
ここ!をクリックして応援してくださるとうれしいです♪
私は自分の琴線に触れた曲やパフォーマンスに出会うと、目の前に山や森や空や海といった、自然の光景が見える。
この曲を聴いて、久々に見えた!
しかも一瞬ではなく、何度も現れる。
それほど広がりのある曲なのだ。
和洋であり古今でもある時空間を越えたワールドワイドな世界。
およそ30分ほどの曲を聴き終わると、身体の中で化学反応が起こったような清々しさと、深い慈しみに似た感動が残る。
ずっと目を瞑って聴いていた相良さんも、涙ぐんでいる。
すばらしい出来だ!
が、それでも注文がつく。
二、三日前に一楽章、二楽章だけ先に聴かせてもらった私が、違和感を感じて書き直してもらった箇所は、数段どころか数十段良くなって、完璧だった。
そして三楽章。「雨」の音に私はこだわった。シチュエーションは森なのに、これは地面に打ち付ける雨の音だ。しかし作曲家に言わせると、路面に打ち付ける雨の音を交えないと、人の耳には「雨」と認識できず、ノイズにしか聞こえないらしい。
おそらく耳ではなく「脳」の成せる仕業だ。
途中から森の雨の音にシフトする方向で考えてもらうことにした。
鳥の声とともに、虫の声なども入れようという話になって、私はバリで聞いた「ヤモリ」の鳴き声を入れて欲しいと注文した。
みんな聞いたことがないと言う。
「けけけけっ」と、ヤモリの鳴き声を真似てみる。
みんな、絶対笑うんだよね、ヤモリがそんな声で鳴くなんて…
「じゃ、それ、録音するから鳴いてよ」
この西麻布の某有名作曲家のスタジオで、私のヤモリの声でもないでしょ(笑)
ということで、何か虫の声を入れてもらうことにした。
そこにライティングデザイナーの山口明子さんが加わる。
もう一度みんなで聴く。
メモを取っていた相良さんは、すでに舞踏の構成ができつつあるようだ。
ここはこういうイメージで盛り上げて、音を絞って、と立て板に水で話し出した。
すごい!
こういう風にしてあの「この世のものとは思えない」舞踏が生まれるのかと、その瞬間を目撃して密かに興奮する。
それを冷静に見ている山口さん。どんなイメージでもその通りに、いやそれ以上に創りあげてやる!という、一線で活躍しているプロの自信がにじみ出ていてカッコいい。
スタジオ内に完成形のイメージが充満してくるのが分かる。
相良さんが構成を書いて音楽と照明とに送り、一度場当たりを行う。当日衣裳の西原梨恵さんが加わって衣装合わせ⇒ゲネプロ、そして私の創りあげた空間での舞踏が完成する!
これはスゴくなるぞ!
音楽が想像を超える出来だったので(すいません、天才を前に失礼な物言いで…(笑))、CD化しようと盛り上がる。
ま、そんなこんなで。
いよいよ23日(金)19:00~と24日(土)14:00~、みなさんの前に現れまする!
スペシャルイベント!舞踏【花神の舞】(¥2,500)
舞踏:相良ゆみ
音楽:石山理
衣裳デザイン:西原梨恵
ライティングデザイン:山口明子
企画・プロデュース:月森砂名
どうぞお楽しみに!
ブログのコメント欄、SNSのメッセージ、メール、携帯メール、電話で、直接などでご予約を承っております。
そろそろ予約が入ってきております。
良いお席から順にお取置きしております。
ぜひ良いお席でお楽しみください♪
どうぞよろしくお願いいたします。
舞踏家、相良ゆみさんによるパフォーマンス「花神の舞」
5/23(金)19:00~、5/24(土)14:00~
3月。
作曲家の石山理(いしやまおさむ)さんに、アンデパンダン展に出展した私の作品【抱擁】を見てもらい、国立新美術館の1Fカフェにて打合せをした。
【花神の舞】のコンセプトとイメージを説明し、『天衣無縫』の曲を作って欲しいと伝えた。
『天衣無縫』とは転じて、「詩や文章などに、技巧のあとが見えず自然であって、しかも完全無欠で美しいこと」という意味に使われるが、既存の拍子や音階を踏まえない、和洋とも古今とも判然としない、まるで天女の羽衣のような「縫い目のない曲」を作って欲しいと頼んだのだ。
二ヶ月経って、出来上がってきた。三楽章からなる交響曲だ。
続きは下の「続く…」をクリックしてください。
ここ!をクリックして応援してくださるとうれしいです♪
私は自分の琴線に触れた曲やパフォーマンスに出会うと、目の前に山や森や空や海といった、自然の光景が見える。
この曲を聴いて、久々に見えた!
しかも一瞬ではなく、何度も現れる。
それほど広がりのある曲なのだ。
和洋であり古今でもある時空間を越えたワールドワイドな世界。
およそ30分ほどの曲を聴き終わると、身体の中で化学反応が起こったような清々しさと、深い慈しみに似た感動が残る。
ずっと目を瞑って聴いていた相良さんも、涙ぐんでいる。
すばらしい出来だ!
が、それでも注文がつく。
二、三日前に一楽章、二楽章だけ先に聴かせてもらった私が、違和感を感じて書き直してもらった箇所は、数段どころか数十段良くなって、完璧だった。
そして三楽章。「雨」の音に私はこだわった。シチュエーションは森なのに、これは地面に打ち付ける雨の音だ。しかし作曲家に言わせると、路面に打ち付ける雨の音を交えないと、人の耳には「雨」と認識できず、ノイズにしか聞こえないらしい。
おそらく耳ではなく「脳」の成せる仕業だ。
途中から森の雨の音にシフトする方向で考えてもらうことにした。
鳥の声とともに、虫の声なども入れようという話になって、私はバリで聞いた「ヤモリ」の鳴き声を入れて欲しいと注文した。
みんな聞いたことがないと言う。
「けけけけっ」と、ヤモリの鳴き声を真似てみる。
みんな、絶対笑うんだよね、ヤモリがそんな声で鳴くなんて…
「じゃ、それ、録音するから鳴いてよ」
この西麻布の某有名作曲家のスタジオで、私のヤモリの声でもないでしょ(笑)
ということで、何か虫の声を入れてもらうことにした。
そこにライティングデザイナーの山口明子さんが加わる。
もう一度みんなで聴く。
メモを取っていた相良さんは、すでに舞踏の構成ができつつあるようだ。
ここはこういうイメージで盛り上げて、音を絞って、と立て板に水で話し出した。
すごい!
こういう風にしてあの「この世のものとは思えない」舞踏が生まれるのかと、その瞬間を目撃して密かに興奮する。
それを冷静に見ている山口さん。どんなイメージでもその通りに、いやそれ以上に創りあげてやる!という、一線で活躍しているプロの自信がにじみ出ていてカッコいい。
スタジオ内に完成形のイメージが充満してくるのが分かる。
相良さんが構成を書いて音楽と照明とに送り、一度場当たりを行う。当日衣裳の西原梨恵さんが加わって衣装合わせ⇒ゲネプロ、そして私の創りあげた空間での舞踏が完成する!
これはスゴくなるぞ!
音楽が想像を超える出来だったので(すいません、天才を前に失礼な物言いで…(笑))、CD化しようと盛り上がる。
ま、そんなこんなで。
いよいよ23日(金)19:00~と24日(土)14:00~、みなさんの前に現れまする!
スペシャルイベント!舞踏【花神の舞】(¥2,500)
舞踏:相良ゆみ
音楽:石山理
衣裳デザイン:西原梨恵
ライティングデザイン:山口明子
企画・プロデュース:月森砂名
どうぞお楽しみに!
ブログのコメント欄、SNSのメッセージ、メール、携帯メール、電話で、直接などでご予約を承っております。
そろそろ予約が入ってきております。
良いお席から順にお取置きしております。
ぜひ良いお席でお楽しみください♪
どうぞよろしくお願いいたします。
by sana_labo
| 2008-05-13 12:51
| 個展・創作活動