2007年 03月 29日
ティッシュの箱が空になった夜 |
ここんとこ、ちょっとぼうっとしています。
黄砂で鼻ばかりかんでるしね。
こーゆーイマイチたるーくて、ノリの悪い時は、映画を観たり芝居を観たりすることに…。
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というわけで、元気が出る映画、【フラガール】。
遅ればせながらDVDで観ました。
平山まどかという実在のダンサーをモデルに、実話に基づいた作品。
貧困な労働者階級と失業─音楽やダンスに夢を見出すハートウォーマーな物語。
1990年代のUKで盛んに製作された秀作群を思い起こさせるのですが。
松雪泰子がカッコいい。
男風呂に乗り込んで喧嘩を売る五社英雄ばり(笑)のシーンなども、やり過ぎない演出に好感がもてます。
演技に幅と落ち着きがあるので、安心してドラマに集中できた。
で、やっぱり光っているのは蒼井優。
とても強いオーラを放ちながら、女優、女優してないのよね。
全体的にそつなくまとめられていて、破綻のない映画でした。
ただ…。
絵作りやストーリー展開など、丁寧に作り込んではいるのだけれど、炭鉱の描写がやけにキレイで薄っぺらいため、華々しさの影に潜むフラガールたちの「いたいけさ、痛さ」みたいなものが、イマイチ伝わってこない気がする。
「時代が、時代が」と連発するわりには、あまり時代背景を感じさせないしね。
また人物描写や背景描写が希薄なため、人間ドラマとしてもいまひとつ弱い。
もっとも不満だったのは、最後の、ハワイアンセンターでの舞台のカメラワーク。
ブツブツ切りすぎなのよ。
もうちょっとズームして欲しいなぁと思ったところで、いきなりパンしちゃうし、もう少し引いて欲しいなぁというところで、いきなり天井からのアングルに切り替えちゃう。
観ていてイライラした。
やっぱりここは、堪えて長まわしで魅せて欲しいなぁ。
観客を入れつつ近づいて、舞台袖から広角で流して、足元から顔までズームで舐めて、そのまま後ろに回りこんで、最後はスポットライトの逆光で…みたいな感じで…。
切らずに長まわし。
上手(かみて)から見守る松雪泰子の表情は、一度で十分だから…などと思いつつ…どわっと涙、涙、涙が止まらない。
黄砂で鼻かんで、映画で鼻かんで。
ティッシュの箱が空になっちゃった(笑)
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by sana_labo
| 2007-03-29 10:20