2006年 09月 29日
猫にコケにされる─の巻 |
「おい、見ろよ。『にゃー、にゃー』言いながら、デジカメ構えて近寄って来たぜ。
バッカじゃねぇのか?この女。
アンタの猫撫で声、本物の鳴き声とはぜーんぜーん違うんだけど。
それにいまどき、デジカメ知らない野良猫なんているわきゃないだろ?
警戒なんて、しないぜ。
みんな先を争って撮りに来るからさぁ。
むしろ、もうウンザリなんだよな。
おい、それよりもシャッタースピードちょっと遅くねぇか?
そんなじゃ、手ブレか被写体ブレだぜ。
ほらほら、言わンこっちゃない。慌ててISO感度上げてやんの。
そうそう。
そんな感じかな。
おうおう、這いつくばって…よーやるわ。
おいおい、ほっぺに蚊が止まってるぜ。
おーおー、噛まれても我慢してヤンの。
涙ぐましいね。ご苦労さん!
こら、他のヤツらを撮ってんじゃねぇよ!
こいつらはカメラ向けられるの、キレェなんだ。
猫には肖像権ないからって、撮りまくる、ブログに公開しまくる。
…ったく…。
ちょっとからかってやろうか。
───
ははは、後ろから忍び足で近づいたら、「ぎゃっ」とかって驚いてやんの。
ほら、スリスリ。
ふふ、勘違いしてるぜ。
自分が好かれてるって…
俺はただ、ノミを取ってるだけなのにさ!
さて、もういいだろ?
そろそろ行くぜ」
**************************
むかぁっ~!
君の考えてることぐらい、分かってるよ!
私のジーパンを「ノミ取りマット」にしやがって。!
今度、バリバリのフル発光で、正面からストロボ焚いてやるから!
これぞ、眼くらまし!の術!
と、悠然と立ち去る猫の後姿に、ムキになって毒づく月森であった。
おわり
人気ブログランキングに参加しています。
ここ!をクリックして応援してくださるとうれしいです♪
by sana_labo
| 2006-09-29 09:50