2005年 10月 02日
メーキング・ビデオは面白い |
昨日はメーキング・ビデオ上映会がありました。
興味津々。さっそく行ってまいりました。
今日の写真は、松本明彦氏の作品『東京天使@晴海』をお借りしました。
■音楽界の天才、ブライアン・イーノの『ONE ENO』。ドキュメンタリー映画です。
「既成概念をくつがえす」がテーマです。
イーノはある方法でそれを実践しています。
・「○○する」と書いたたくさんのカードから一枚を引く。
・そのとおり実行する。
・決してカードを引きなおさない。
たとえばですね。「いつ、誰と、どこで、何をする」のカードを一枚ずつ引いて、「夜中の2時に」「亀と」「丸の内線に乗って」「一緒にサンバを踊る」みたいなゲーム、ありましたよね。似てませんか?
さっそくカードを作ってみました。
しっかし。これ、案外難しいのですよ。
「露出補正を思い切りプラスにする」というカードを引いたとしますよね。
でも、「じゃあ、露出は?シャッタースピードは?」いろんな要素がゴチャゴチャとしちゃうのです。
■異才の写真家、ジョエル・ピーター・ウィトキン
異常者なのか、はたまた孤高の芸術家か。
おそらく↑作品をご覧になったら、みなさんそう思われるんじゃないでしょうか?
すさまじいエネルギーと時間を掛けてオブジェを準備したのに、なんと一回しかシャッターを押さないときがあるのです。
もちろん、フィルム代をケチっているわけではありません。
押した瞬間、「パーフェクト!」だからです。
「そのときの表情が、イッた時と同じだ」というのは、上映会に参加した男性諸氏の意見でした。
■最後は写真家、松本明彦氏の『東京天使』シリーズ。
手順すべてが収められている、このメーキングがいちばん分かりやすかったです。
現場の厳しい空気がひしひしと伝わってきます。
真剣勝負です。写真家、スタッフ、どの表情もみな美しいです。
自分の作業に没頭して、ファインダーに侵入しまったことに気づかず、叱られるスタッフ。
他人事と思えない臨場感。
見ているだけで胃が痛くなりました。
三者三様のメーキングを見ていて、思ったこと。
「ものづくり」って、たいへんだけど、すばらしい!でした。
by sana_labo
| 2005-10-02 18:28
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